外来受診のご案内
胸部CT・内臓脂肪測定
胸部CTについて
胸部CT健診の目的は、肺癌のような悪性疾患、肺気腫、間質性肺炎、あるいは肺結核のように自覚症状があらわれないうちに病変が生じていることもある、隠れた感染症などを早期に発見することです。
また、左右の肺に囲まれた縦隔という部分の病変や、胸部大動脈の異常の有無を調べることも可能です。
胸部健診の主流は胸部レントゲン写真です。一般に胸部レントゲン写真で写る肺は、全体の8割程度といわれ残りの部分は心臓等の後ろに隠れてしまっています。
また、小さな早期肺癌はレントゲン写真では診断が困難とされています。
胸部CT検査では胸部レントゲン写真では捉えることができない初期の肺癌を発見することが可能で、早期の肺癌検査に有効です。
検査について
当院では東芝製のマルチスライスCT装置(320列)を導入しています。
胸部全体の撮像が約5秒の息止め1回で可能です。撮像時に息を十分吸い込み左右両方の肺をよく膨らませることが大事なポイントです。
息の吸い込みが悪いと、正常構造の一部が異常に見えてしまうような場合もありますので、気を付けましょう。
内臓脂肪測定について
内臓脂肪とメタボリックシンドローム
内臓脂肪とは腹筋の下につく脂肪で、一見太っていないように見えても実はひそかに脂肪がついているという人もいます。内臓脂肪面積はメタボリックシンドロームの診断基準の一つになっています。
メタボリックシンドロームの診断基準
腹部肥満 | ウエスト周囲径 男性85cm以上 女性90cm以上 (内臓脂肪面積 男女とも100cm2以上に相当) |
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上記に加え、以下のうち2項目以上があてはまる場合、「メタボリックシンドローム」と診断
血圧 | 最高血圧 130mmHg以上 最低血圧 85mmHg以上 いずれか、または両方 |
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脂質 | 中性脂肪値 150mg/dl以上 HDLコレステロール値 40mg/dl未満 いずれか、または両方 |
血糖値 | 空腹時血糖値 110mg/dl以上 |
検査について
当院ではCT装置による内臓脂肪測定を行っています。内臓脂肪専用のソフトを導入しているので、信頼性の高い解析を行うことができます。
検査はおへその周辺に洋服や下着のゴム等がかからないようにした状態でCTによる撮影を行います。検査時間は準備を含めて5分程度です。
連絡先
詳しくは、本館1階受付窓口にお尋ねいただくか、お電話にてお問い合わせ下さい。
五日市記念病院
代表 TEL:082-924-2211
FAX:082-924-8111