病院紹介

血液内科

~治療の特色について~

 血液疾患は案外、緊急性が高く、速やかに且つ正確に診断し早急に治療を行う事が治癒率に大きく貢献します。そのため月曜日から土曜日の午前まで毎日夕方まで外来をオープンしています。20床の無菌室と11床の外来化学療法室を稼動し、より多くの患者さんを受け入れています。治せる疾患は確実に治し、治癒困難な症例も元気な時間を多くもてるように工夫を行い、独自に開発した化学療法と新規の分子標的薬を有効に組み合わせて治療効果を高めています。感染症対策、輸血、化学療法を安全に丁寧に行い治癒率の向上、生存期間の延長を目指しています。
 

      外来化学療法室の模様

~治療の実績について~

 別表にこの1年間に診断、治療を行った症例を示します。急性骨髄性白血病は30例。15例は完全寛解を維持し社会復帰し経過観察中。14例が寛解導入療法を行い13例(92%)が完全寛解、1例が部分寛解、現在11例が治療継続中で生存し、3例が亡くなられました。急性リンパ性白血病は2例とも完全寛解を維持し、慢性骨髄性白血病は56例で39例(70%)がほぼ治癒し無治療で経過観察中。17例はチロシンキナーゼ阻害剤服用し外来通院中。皆さんお元気です。
 骨髄異形成症候群71例。45例がアザシチジンによる化学療法、22例がエリスロポエチン製剤の皮下注、4例は血液所見異常軽微で経過観察中。80%以上の症例の血液所見が改善し急性骨髄性白血病に移行せずに経過されました。皆さんお元気ですが、90歳を超えた3人の方が肺炎で死亡されました。多発性骨髄腫9例。8例が抗CD38抗体の皮下注で完全寛解、1例はCD38抗体耐性例。プロデアソーム阻害剤で完全寛解を達成。多くの方は発症時多発骨折があっても、そこから復活して元気になられます。24例の多発性骨髄腫予備軍のM蛋白血症、経過観察中。骨髄増殖性症候群やITPも多く紹介されます。

 様々な貧血に重大な疾患が隠れています。マクログロブリン血症や寒冷凝集素症、血球貪食症候群、伝染性単核球症など、すぐに見当がついて悦に入ることもありますが、パルボウイルス感染による貧血に気づかず、ひどく落胆します。でも日々これ精進です。ITPでは勝谷先生、多発性骨髄腫では板垣先生など古巣の広島赤十字原爆病院の優秀な先生のアドバイスも頼もしい存在です。

      無菌室での治療

血液疾患に関する事はいつでも何でもお気軽にご相談頂ければ幸いです。

レジメン

当院で行っている化学療法のレジメン(治療内容)は次の通りです。

No. レジメン
001 IBMP療法
002 IBMP療法(70歳以上)
003 HighdoseAraC+MIT療法
004 HighdoseAraC+MIT療法(60歳以上)
005 ACR+PSL療法
006 IBMP+VCR療法
007 BAMP療法
008 5drugs療法
009 mini IBMP+VCR
010 IBMP療法(M3)
011 HighdoesMTX+VCR療法
012 MTX+ArsC+PSL
013 Ph陰性ALL
014 Ph陰性ALL療法(60歳以上)
015 ビンクリスチン療法B
016 タシグナ療法
017 スプリセル療法
018 アザシチジン療法(7日間)
019 アザシチジン療法(5日間)
020 グリベック療法
021 内服シタラビン療法
022 ヒドロキシカルバミド療法
023 ジャカビ療法
024 ボシュリフ療法
026 VCR+内服MTX(維持療法)
027 ML5 4クール
028 BR療法
029 R-miniCHOP療法
030 ベスポンサ療法
032 R-CHOP療法
033 AZA+Ven療法
033 AZA+ベネトクラクス療法
037 DLd療法(1~2)
037 DLd療法(3~6)
037 DLd療法(7~)
039 DPd療法(1~2)
039 DPd療法(3~6)
039 DPd療法(7~)
050 Kd療法
051 Kd療法(維持)

連絡先

レジメンに関する照会やご相談については、下記までお気軽にお問い合わせ下さい。

五日市記念病院  診 療 部  血液内科
         診療支援部  臨床薬剤科

代表 TEL:082-924-2211