病院紹介

脳卒中・血管内治療センター

血管内手術

2022年4月に、脳卒中・血管内治療センターを新設しました。
脳卒中(脳血管障害)は、虚血性脳血管障害と出血性脳血管障害に大別されますが、当センターは、頚動脈狭窄症・急性期脳梗塞などの虚血性脳血管障害および脳動脈瘤・脳動静脈奇形・硬膜動静脈瘻などの出血性脳血管障害を含めたすべての脳血管障害のみならず、鎖骨下動脈狭窄・腕頭動脈狭窄などの四肢血管障害、また血流豊富な脳腫瘍などの疾患を治療対象として扱っています。
当センターでは、これらの疾患に対し、最新機種の島津製作所のバイプレーン式血管撮影装置Triniasを用いて血管内治療を行っています。

脳卒中・血管内治療センター長

脳卒中・血管内治療センター長 坂本繁幸

坂本 繁幸
日本脳神経血管内治療学会指導医

脳血管内治療が日本に導入された1990年代後半より本治療に携わっており、前任地の広島大学病院には20年間在籍し、6年以上にわたり脳血管内治療チームを率いてきました。在籍時は広島大学病院のみならず、広島県・島根県のさまざまな関連病院で数多くの血管内治療を行い、これまでの血管内治療件数は3000例を超え、豊富な知識を高い技術を持っています。

関連サイト
「迷ったときの医者選び広島 診療科編」(南々社)p82-83に掲載

脳血管内治療とは

当院で行う脳血管内治療は、大腿部(足のつけね部分)や肘の動脈から、約2-3mmのカテーテル(管)を挿入し、さらにそこから直径0.5mmほどの「マイクロカテーテル」と呼ばれる非常に細い管を病変部に到達させ、コイル・ステントなどの様々な治療器具を使い、脳動脈瘤、頚動脈狭窄、急性期脳梗塞、脳動静脈奇形、硬膜動静脈瘻といった脳の病気を、血管の中から治療する方法です。血管内治療は、頭や首を切開する開頭手術とは違って、傷が数mmだけのために、患者さんへの侵襲(肉体的な負担)が少ない治療であり、通常の予定手術では治療翌日から食事や歩行が可能で、治療後数日で退院が可能です(緊急手術を除く)。特に最近では、治療器具の進歩、手技の向上や、様々なエビデンス(科学的根拠)により安全性・有効性が認められています。

主な疾患に対する血管内治療

脳動脈瘤

小型・中型動脈瘤はもちろんのこと、難易度が高いとされる大型・巨大脳動脈瘤に対しても最新機器であるフローダイバーター留置術(術者・施設限定)や複数ステント(一部術者限定)の組み合わせによるコイル塞栓術を行っています。

メドトロニック:フローダイバーター製品情報

頚動脈狭窄症

ステントを留置し狭窄部を拡張させる頚動脈ステント留置術を行なっています。これまでの治療経験は1200件以上と国内でも有数の治療経験を有し、治療成績を国際学術誌に多数報告しています。

硬膜動静脈瘻

従来からの病変静脈洞をコイルで閉塞する硬膜動静脈瘻塞栓術はもちろんのこと、病態によってはバルーンカテーテルを用いて正常静脈洞を温存した状態で液体塞栓物質であるONYX(術者限定)を用いてシャントを閉塞させる新たな手技を行っています。とくに軽症の場合、拍動性耳鳴りで発症することが多く、以前は治療困難でしたが、新しい手技により治療ができるようになりました。

急性期脳梗塞

脳卒中治療ガイドライン2021において、行うように強く勧められている脳血栓回収術を行っています。

脳動静脈奇形(AVM)

液体塞栓物質であるONYX(術者限定)・NBCAを用いた脳動静脈奇形塞栓術および集学的治療を行っています。

鎖骨下動脈狭窄症・腕頭動脈狭窄症

血圧左右差(20mmHg以上)、労作時上肢脱力や脳梗塞で発見される四肢血管障害に対して、ステントを留置し狭窄部を拡張させる四肢血管ステント留置術を行っています。

脳腫瘍

血流豊富な脳腫瘍に対して、粒状・液体塞栓物質を用いて腫瘍栄養血管塞栓術を行っています。

メディア掲載

「迷ったときの医者選び広島 診療科編」に掲載