病院紹介

脳神経外科 詳細

※実際の手術画像が含まれます※

脳神経外科の特色

症状の軽微な脳梗塞から重症脳梗塞、脳腫瘍、脳出血、クモ膜下出血、頭部外傷に至るまですべての脳疾患に対して治療を行っており、症例によって開頭手術と血管内治療(カテーテル治療)を選択するようにしています。
中でも、脳血管障害の手術にチカラを注いでいます。クモ膜下出血予防のための未破裂脳動脈瘤に対する開頭クリッピング術、また、脳梗塞予防のための脳血管や頚動脈狭窄に対する血行再建術(内膜剥離術、ステント留置術、バイパス術)などです。

世界的にも高名で脳神経外科手術の達人である上山博康、谷川緑野両先生の下で、網走脳神経外科リハビリテーション病院、札幌禎心会病院等において7年間にわたり研鑽を積んだ坪井医師が当院に赴任して以来、脳血管障害については年間100例前後の手術を行っています。

破裂してしまうとその3分の2以上が死亡~重篤な後遺症を負ってしまうクモ膜下出血の予防のために、破裂の前に脳動脈瘤を根治できる未破裂脳動脈瘤の開頭クリッピング術を年間50例以上行っています。治療に際しては安全で確実な手術を目指しており、それら全例において大きな後遺症を認めず、無事に社会復帰されています。
万が一、クモ膜下出血になったとしても、開頭クリッピング術の際に、脳内に広がったクモ膜下血腫を丹念に洗浄することで、発症から2週間以内に生じる脳血管攣縮を0%(一般的には、脳血管攣縮発生率は20%前後といわれています)に抑えており、極めて良好な成績を収めております。
単なるクリッピングのみでは治療困難とされている巨大脳動脈瘤に対しても、ハイフローバイパス術を駆使したバイパス+母血管閉塞による治療が可能であり、良好な成績を収めております。

最新の手術機器を備えており、難治例にも術前CTA+MRIのFusion image による立体的画像把握、頭蓋底外科の手術手技、術中モニタリング、術中蛍光画像造影(ICG)などを組み合わせながら、手術の精度と安全性を高めています。
脳血管内治療の専門医が在籍しており、急性期血栓除去術が24時間可能です。脳動脈瘤や頸動脈狭窄に対してカテーテルによる血管内治療を行っていますが、良好な成績を収めています。
片側顔面痙攣、三叉神経痛に対する手術も行っています。

更に、脊椎疾患が原因で生じる手足のしびれ、痛み、歩きにくさなどに対する外科的治療も行っております。

診療内容

手術

脳動脈瘤クリッピング術
術前
術後
巨大動脈瘤に対するハイフローバイパス術
術前
術後
中大脳動脈巨大動脈瘤に対するバイパス併用手術
術前
術後
頚動脈内膜剥離術
術前CT
術後CT
頚動脈内のプラーク
内膜剥離後
頚動脈縫合後
脳腫瘍摘出術
術前
術後
術中所見
腰部脊柱管狭窄症
術前MRI
術後MRI
頚椎椎弓形成術
術前
術後
術後CT

五日市記念病院では、水曜日と金曜日が手術日となっており、予定手術と緊急手術を合わせ年間200件以上施行しています。

技術の進歩と伴に、薬液による血栓溶解やカテーテル治療など、開頭しなくて済む治療法も確立されていますが、脳神経外科の治療の基本は、開頭し直接疾患に処置を施す手術であることは今も昔も変わりません。

しかしながら、リスクが高く高度な技術が必要な「外科的手術」には、経験豊富な医師からの教育等、技術の伝承と経験が必要です。

当院でも、教育を重要視しており、定期的な研修と設備投資を継続させています。

手術の対象となる主な疾患

【脳疾患】脳動脈瘤、頚部内頚動脈狭窄症、脳梗塞、良性脳腫瘍、顔面痙攣・三叉神経痛、水頭症、頭部外傷など

【脊椎疾患】腰部脊柱管狭窄症、腰椎ヘルニア、頚椎症、手根管症候群など

実際の開頭術の様子※実際の手術動画が含まれます※

手術件数

血管内治療

脳動脈瘤
術前認めた脳動脈瘤(円印)は完全に消失

手術前
手術後

頚動脈狭窄症
術前認めた頚動脈高度狭窄(矢印)は拡張

手術前
手術後

硬膜動静脈瘻
術前認めた硬膜動静脈瘻(円印)は完全に消失

手術前
手術後

急性期脳梗塞
術前認めた中大脳動脈閉塞(円印)は完全開通

手術前
手術後
回収した血栓

脳動静脈奇形
術前認めた脳動静脈奇形(円印)は完全に消失

手術前
手術後

鎖骨下動脈閉塞症
術前認めた左鎖骨下動脈閉塞(矢印)は開通し拡張

手術前
手術後

脳腫瘍
術前認めた腫瘍濃染像は消失

手術前
手術後

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